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となり、昭和41年「大麻保存協議会」を結成、さらに昭和52年春「岩島麻保存会」を発足させた。現在は、日本民俗工芸技術保存協会・吾妻町教育委員会・群馬県神社庁の後援により活動している。岩島小唄や麻挽き節などもある。
3 麻づくり
(1)栽培許可
大麻の用途は、薬用・油脂用及び繊維用に分類される。薬用大麻は印度大麻と呼ばれ、雌株の果実の成熟する前の枝を取って、麻薬を作る。日本の大麻は古来、もっぱら繊維用に供せられ麻薬原料に使われたことがないため、現在は大麻取締規則により限定して栽培が許可されている。
保存会によってワアールが栽培され、年間30〜40キロの精麻を生産している。
麻の等級は栃木麻が標準となり特級、一等、二等、三等と等外の五等級であった。岩島麻は特級がつく。
出荷先は宮内庁、神宮用、神社庁、日本民俗工芸技術保存協会や各神社用として出荷されているだけである。
平成2年11月23日には徳島県木屋平村の麁服(アラタエ)貢進協議会会長より岩島麻保存会に対し感謝状が送られた。今上天皇即位の際の大嘗祭の麁服貢進に、指導等を行ったことに対しての感謝の意だという。
(2)栽培と加工
ア 種まき
4月10日前後に良い日を見て共同作業で行なう。約1週間で発芽する。
イ 間引き
約10センチメートルにのびた頃、本数や間隔をそろえるために第1回目の間引きをし、土寄せをする。その後約30センチメートル前後にのびた頃第2回目の間引きをし、7月下句の収穫までそのままにしておく。
ウ 麻こぎ・根切り・葉切り・押切り
7月下旬頃、下葉が黄ばんでくる。麻の葉は最初は対生で成長し、この頃には互生になる。麻の成長と時期をみて、晴天の日に麻こぎをする。等級ごとに麻切鎌で「根切り」を行い、約15センチに束ね、それを三つ束ねて一束という。一束の麻は一定の長さにそろえるため、押鎌で押し切る。
エ 麻煮・麻干し
繊維を丈夫にし、害虫を殺すために麻釜の沸騰した湯の中へまず根本を入れ
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